光回線再利用とは|事業者変更との違いと、光コラボ⇔NURO光の手順・費用
目次
光回線再利用は、光コラボとNURO光の間で乗り換えるときに、工事を1回で済ませられる仕組みです。名前から「光コラボ同士の事業者変更が、NURO光との間でも使えるようになった」と受け取られがちですが、そうではありません。今の契約はいったん解約し、乗り換え先とは新規で契約します。変わるのは工事で、乗り換え先の開通工事と今の回線の廃止工事を同じ日に行えます。
先に要点をお伝えします。
- 対象は戸建てが中心です。NTT東日本・西日本は、マンションタイプ(集合住宅)を対象外としています。
- 今の契約先から「光回線再利用承諾番号」を受け取り、有効期限の15日以内に乗り換え先へ申し込みます。
- 固定電話の番号は引き継げません。番号を残したい場合は、光回線再利用は使えません。
この記事では、まず両方向に共通する仕組みを整理し、そのあと①光コラボからNURO光へ、②NURO光から光コラボへの順に、手順・費用・使えないケースを説明します。
光回線再利用は、今ある引込線を乗り換え先に引き継ぎ、工事を1回にまとめる仕組みです
正式な名称は「光コラボレーション事業者とシェアドアクセス事業者間における光ブロードバンドサービスの変更に伴う光回線再利用スキーム」で、NTT東日本・西日本が2025年2月26日に提供を始めました(出典: NTT東日本 報道発表・NTT西日本 ニュースリリース)。
シェアドアクセスとは、NTTの光ファイバを事業者が分岐させ、複数の顧客で共用する方式です。NURO光やauひかりがこの方式で提供されています。NTT東西が示すシェアドアクセス事業者は、東日本・西日本ともKDDI・ソニーネットワークコミュニケーションズ・ソフトバンクの3社で、NURO光はソニーネットワークコミュニケーションズのサービスです。
光回線再利用では、建物に引き込まれている引込線設備を乗り換え先のサービスに転用し、乗り換え先の開通工事と今の回線の廃止工事を同じ日に実施できます。ただしNTT東西は「引込線設備の状況等によっては、転用ができないケースもございます」としており、どの住宅でも必ず使えるわけではありません。
転用・事業者変更とは、回線の系統が変わる点と、新規契約になる点が違います
転用と事業者変更は、どちらもNTTのフレッツ光の設備を使い続けたまま契約先を変える手続きです。光回線再利用は、フレッツ光を使う光コラボと、シェアドアクセス方式のNURO光の間で回線の系統ごと乗り換えるもので、NTT西日本も転用・事業者変更とは別の手続きとして案内しています(NTT西日本 公式サイト)。
| 項目 | 転用 | 事業者変更 | 光回線再利用 |
|---|---|---|---|
| 乗り換えの向き | フレッツ光→光コラボ | 光コラボ→別の光コラボ・フレッツ光 | 光コラボ⇔NURO光などのシェアドアクセス事業者 |
| 乗り換え先との契約 | 承諾番号を伝えて契約先を切り替え | 承諾番号を伝えて契約先を切り替え | 今の契約を解約し、新規で契約 |
| 工事 | 原則不要 | 原則不要 | 開通工事と廃止工事を同じ日に実施 |
| 必要な番号 | 転用承諾番号 | 事業者変更承諾番号 | 光回線再利用承諾番号 |
| 番号の取得先 | NTT東日本・西日本 | 契約中の光コラボ事業者 | 契約中の光コラボ事業者、またはNURO光 |
| 番号の有効期限 | 15日 | 15日 | 15日 |
表でいちばん大きな違いは工事の行です。転用・事業者変更は原則として工事が不要ですが、光回線再利用は工事がなくなるわけではなく、開通と廃止の2つの工事が1日にまとまる仕組みです。転用・事業者変更の手順は転用と事業者変更の違いで解説しています。
対象は戸建てが中心で、集合住宅の扱いはNTTとNURO光で書き方が異なります
NTT東西は「ファミリータイプ(主に戸建住宅)のみが対象であり、マンションタイプ(集合住宅)は対象外」としています。一方、NURO光の案内は「戸建て、もしくは2階建て以下の集合住宅の場合のみ」です。2つの表現がどう対応するのかは公式に説明がないため、集合住宅にお住まいの方は、申し込む前に今の契約先と乗り換え先の両方で対象になるかを確認してください。
承諾番号の有効期限は15日で、取得は契約者本人が行います
手続きは、今の契約先から「光回線再利用承諾番号」を受け取るところから始まります。有効期限はドコモ・ソフトバンク・NURO光の案内でいずれも15日で、NURO光は発行日を含めた15日間です。NTT東日本は、承諾番号の取得を契約者本人の手続きとしています。
15日は、乗り換え先を比べているうちに過ぎてしまう長さです。乗り換え先を1つに決めてから番号を取得してください。番号の受け取り方は方向によって異なり、光コラボからは解約の申し出で、NURO光からはマイページでの発行で受け取ります(詳しくは後述します)。
光コラボ側の対応状況は、NTT東西の参画事業者一覧で確認できます
NTT東西は、光回線再利用に参画している事業者の一覧を公開しています(NTT東日本の一覧・NTT西日本の一覧)。一覧は事業者(法人)単位の掲載で、ブランド名では載っていない場合があります。当サイトが掲載している光コラボ30ブランドを、2026年10月1日時点の一覧と事業者名で照らし合わせると、次のようになります。
| 一覧での掲載状況 | 当サイト掲載の光コラボ30ブランド |
|---|---|
| 東西両方の一覧に事業者名あり(ブランドも一致) 13ブランド | andline光SE、enひかり、タイガースネット光、DTI光、Tiki光コラボ、ビッグローブ光、ドコモ光、@nifty光、SIS光、@T COMヒカリ、So-net光、ソフトバンク光、USEN光01 |
| 東西両方の一覧に事業者名あり(ブランド単位の明記なし) 5ブランド | オトクナ光(一覧の事業者名はライチェ、掲載URLはルース光)、ahamo光(一覧の事業者名はNTTドコモ)、hi-ho光・光GiGA・ビジモ光(一覧の事業者名はハイホー) |
| NTT西日本の一覧のみに事業者名あり 2ブランド | おてがる光・楽々ひかり(一覧の事業者名はエクスゲート、掲載URLはクイック光) |
| ブランドの事業者は一覧になく、卸元が掲載 2ブランド | カブアンド光(卸元のMXモバイリングが掲載、NTT東日本の卸先一覧)、イツキ光(卸元のSEILANが掲載) |
| 一覧に記載なし 8ブランド | @スマート光、GMOとくとくBB光、BB.excite光 MEC、楽天ひかり、IIJmioひかり、AsahiNet光、ic-net光、GameWith光 |
「一覧に記載なし」は、2026年10月1日時点の一覧で事業者名を確認できなかったという意味で、光回線再利用に対応していないという意味ではありません。事業者名だけの一致、西日本の一覧のみ、卸元のみの掲載についても、そのブランドとして受け付けているかどうかは一覧からは判断できません。一覧は毎月更新されるため、申し込む前に公式の一覧で最新の状態を見たうえで、受付の可否は乗り換え先(または今の契約先)の窓口で確かめてください。
①光コラボからNURO光へ乗り換える場合は、電話で申し込みます
NURO光の案内(NURO 光 公式サイト)では、光回線再利用による申し込みは電話のみです。対象はNURO光の提供エリア内で、戸建てまたは2階建て以下の集合住宅に限られます。
手続きは、今の光コラボへの解約の申し出から始まります
- NURO光の提供エリアと、建物の条件を確認します。
- 今の光コラボ事業者に解約を申し出て、光回線再利用承諾番号を受け取ります。有効期限は発行日を含めて15日間です。
- 15日以内に、NURO光へ電話で申し込みます。
- 工事日に立ち会います。屋内配線の引き直しなどが必要になる場合があります。
次の場合は、光コラボからNURO光への光回線再利用を使えません
- NURO光でんわで今の電話番号を引き継ぎたい場合: 番号ポータビリティを希望する場合は利用できません。光回線再利用で乗り換えると、光コラボの電話番号は廃止されます。
- NURO光の提供エリア外の場合
- 戸建て・2階建て以下の集合住宅のどちらにも当たらない場合
- 設備の状況によって利用できない場合
光コラボ側では解約金や工事費の残債がかかり、NURO光側の工事費は公式に記載がありません
光回線再利用でも今の光コラボは解約になるため、解約金や工事費の残債がかかる場合があります。扱いは事業者ごとに異なり、たとえば次の2社は光回線再利用の場合の扱いを案内しています。
| 事業者 | 光回線再利用で解約するときの扱い |
|---|---|
| ドコモ光 | 定期契約の契約期間内は解約金がかかります(満了月の当月・翌月・翌々月を除く)。工事料の分割残債は、承諾番号を取得するときに一括で精算します。再利用が完了した月の基本使用料は日割りになりません(ドコモ光 公式サイト)。 |
| So-net光 10ギガ | 工事費の分割残債は一括で支払います。戸建(ファミリータイプ)以外は承諾番号を発行できません(So-net 光 公式サイト)。 |
一方、NURO光側で工事費や事務手数料がかかるかどうかは、NURO光の公式ページに記載がありません。電話で申し込む際に確認してください。なお、NURO光は2026年9月に料金を改定し、新規受付のプランも9月1日から新プランに切り替わっています。改定の内容はNURO光の値上げと乗り換えの解説で、料金・提供エリア・契約期間の違いはNURO光と光コラボの違いで確認できます。
②NURO光から光コラボへ乗り換える場合は、マイページで承諾番号を発行します
NURO光の案内(NURO 光 よくある質問)では、光回線再利用承諾番号はマイページでのみ発行できます。
承諾番号は「NURO光を解約する」の画面から発行します
- マイページにログインし、「ご契約情報」を開きます。
- 「NURO光を解約する」を選びます。
- 光回線再利用転出の項目で「利用する」を選びます。
- 発行された承諾番号(英字1字と数字10桁の11桁)を控え、有効期限(発行日を含む15日間)のうちに乗り換え先の光コラボへ申し込みます。
NURO光の料金は解約月の分まで請求され、解約金がかかるプランもあります
光回線再利用で解約する場合、NURO光の利用料金は解約月の分まで請求されます。違約金と工事費の残債は、解約月の利用分として請求されます。契約プランによっては解約金が発生します。NURO光本家のプラン別の契約解除料は、NURO光の値上げと乗り換えの解説にまとめています。
乗り換え先の光コラボでかかる費用は、事業者ごとに違います
光コラボ側の受付条件と初期費用は事業者によって異なり、共通の金額はありません。公式に案内されている例は次のとおりです。
| 事業者 | 受付条件・初期費用 |
|---|---|
| ドコモ光 | 戸建プランのみ受け付けています。契約事務手数料4,950円、光回線再利用手続費6,600円、工事料がかかります。手続費は、2026年2月1日以降の申し込みで、申し込みから180日以内に開通した場合は請求されません(ドコモ光 公式サイト)。 |
| @T COMヒカリ | 契約事務手数料3,300円、光回線再利用工事費18,260円です(@T COM 公式サイト)。 |
| So-net光 | 電話で受け付けています。 |
| ソフトバンク光 | よくある質問で「現在ご利用中の他社光サービスの提供元が『シェアドアクセス事業者』の場合は、『光回線再利用』のお手続きが必要です」と案内しています。あわせて、新しいサービスのSoftBank 光+について「『SoftBank 光+』の場合は現在ご利用中のサービスをご解約の上、新規でご契約ください」としています(ソフトバンク よくある質問)。 |
月額料金は、光コラボ1ギガ戸建ての比較表1位がandline光SEの4,600円、10ギガ戸建ての1位がandline光SE 10Gの4,700円です。10ギガの4,700円は2026年9月1日から提供されている新10ギガプランの料金で、フレッツ光クロスの提供エリア内に限られます。各ブランドの料金は光コラボ1Gbps料金比較と10Gbps料金比較で確認できます。
承諾番号を発行できない場合や、電話番号を残したい場合は、光回線再利用を使えません
- 設備の条件で発行できない場合: 発行時にエラーコード3604が出た場合は、「NTT屋内配線有無と光成端盤識別の組み合わせにより、光回線再利用承諾番号の払出は行えない」状態です。
- NURO光でんわの番号を残したい場合: 番号ポータビリティはできず、光回線再利用ではNURO光でんわの番号は廃止されます。番号を残したい場合は、通常の解約を選ぶよう案内されています(NURO 光 よくある質問)。
- 集合住宅の場合: NTT東西はマンションタイプを対象外としており、ドコモ光のように戸建プランのみ受け付ける事業者もあります。
光回線再利用についてよくある質問
NURO光からドコモ光へ、光回線再利用で乗り換えられますか
ドコモ光は光回線再利用による申し込みを戸建プランで受け付けており、NURO光を提供するソニーネットワークコミュニケーションズは、NTT東西がシェアドアクセス事業者として示す3社の1つです。ただし、ドコモ光の公式ページはNURO光を名指しして再利用の対象と記載しているわけではありません。申し込みの際に、NURO光からの光回線再利用であることをドコモ光に伝えて確認してください。
10ギガのプランでも光回線再利用を使えますか
NTT東西の案内には、10ギガ(フレッツ光クロス)で使えるかどうかの記載がありません。So-net光10ギガとドコモ光10ギガは再利用の手続きを案内していますが、10ギガでの利用を希望する場合は申し込み先に確認してください。光コラボの10ギガは提供エリアも限られるため、先に10Gbpsの提供エリア確認を済ませておくと手戻りがありません。
NURO光の卸・powered byブランドを契約していても使えますか
公式に記載はありません。この記事の手順は、NURO光(ソニーネットワークコミュニケーションズ)の案内に基づいています。なお、マネーフォワード光には、NURO光の回線を使う「マネーフォワード光 powered by NURO」と、光コラボの「マネーフォワード光 powered by USEN NETWORKS」の2種類があります。どちらを契約しているかを確かめたうえで、契約中の窓口に確認してください。
まとめ
光回線再利用は、光コラボとNURO光の間の乗り換えで、開通工事と廃止工事を同じ日にまとめられる仕組みです。転用・事業者変更とは別の手続きで、今の契約は解約し、乗り換え先とは新規で契約します。対象は戸建てが中心で、固定電話の番号は引き継げません。
光コラボからNURO光へ移る場合は、光コラボに解約を申し出て承諾番号を受け取り、15日以内にNURO光へ電話で申し込みます。NURO光から光コラボへ移る場合は、マイページで承諾番号を発行し、15日以内に乗り換え先へ申し込みます。どちらの場合も、今の契約の解約費用と乗り換え先の初期費用を確かめてから番号を取得してください。月額料金は光コラボ1Gbps料金比較・光コラボ10Gbps料金比較・NURO光カテゴリ2ギガ料金比較で比べられます。
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